Q:中学生になる娘がテニス部に所属しているのですが、年々日焼けで地肌が黒くなっていっているような気がします。まだ若いので健康的に見えてよいと思う反面、大人になってシミやしわにならないか心配です。早いうちから対策をしておいたほうがよいのでしょうか?
A:中学生ですからあまり気にしすぎる必要はないかと思いますが、日焼け止めをつけられるなら、使ってみるのもよいでしょう。太陽光線による肌の影響を以下にまとめてみましたので、参考にしてください。
太陽の光は3種類ある!?
太陽の光は大きく、紫外線、可視光線、赤外線の3種類に分けられます。紫外線は英語で、Ultravioletといい日本語でも「UV」としてよく知られています。
特に肌の老化に大きな影響を与えるのが、この紫外線(UV)です。紫外線はさらにA紫外線(UVA)とB紫外線(UVB)の2種類があります。
「しみ」ができる仕組み
しみはB紫外線(UVB)が原因でできます。
B紫外線(UVB)を長時間浴びると、色素細胞(メラノサイト)は黒っぽい色素であるメラニンを作ります。色素細胞は、メラニンを周囲の表皮細胞にわたすことで、肌を守ろうとするのですが、過剰に紫外線を浴びてしまうと大量のメラニンがつくられ、表皮細胞内にたまってしまいます。
これが「しみ」なのです。
「しわ」「たるみ」ができる仕組み
しわやたるみは、A紫外線(UVA)や赤外線が原因でできます。
表皮の下にある組織層「真皮」には、膠原線維(コラーゲン)や弾性線維(エラスチン)が張り巡らされています。
これらのコラーゲンやエラスチンの働きで肌はピンと張り、弾力を保っているのですが、
A紫外線(UVA)や赤外線を長時間浴びてしまうと、これらの働きが低下してしまうのです。
結果として皮下組織の支えが弱くなり、しわやたるみになるのです。
日光をあびることも大事
太陽の光は悪いことばかりかというとそんなことはありません。
日光を浴びることでビタミンDが皮膚で生成され、健康維持につながるのです。ビタミンDはカルシムの吸収をサポートし、筋肉を増強する重要な栄養素なのです。
スウェーデン、ノルウェー、フィンランドなどの北欧においては、ビタミンDのサプリメントが非常によく売れるのですが、それは日照時間が少ないためなのです。
紫外線への対策
日本における紫外線量は、5月頃~9月頃までが特に多くなっていますので、特に日差しが強い日は以下の対策を心がけるとよいでしょう。
(1) できるだけ紫外線が強い時間帯は外出を避ける
(2) 日陰をうまく利用する
(3) 日傘や帽子を使う
(4) 肌の露出をできるだけ避ける
(5) サングラスをかける
(6) 日焼け止めを使う
日焼け止めにも色々な種類がありますが、A紫外線(UVA)を防ぐのが「PA+(+が多いほど効果が高い)」で表示され、B紫外線(UVB)を防ぐのが「SPF(数値が高いほど効果が高い)」で示されます。
SPFは30以上、PAは++以上のものを使うのがよいでしょう。
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